本文へスキップ

あなたの街のかかりつけ医 はくいクリニックです。

電話でのお問い合わせはTEL.072-336-7711

〒580-0013 大阪府松原市丹南4丁目169-2

肝炎治療についてHEADLINE

C型肝炎インターフェロンフリーの治療について

  • C型肝炎は内服でほぼ全例が治癒する時代へ
C型肝炎ウイルスに対する治療は、2011年の直接作用型抗ウイルス薬(Direct Acting Antivirais;DAA)の登場で大きく変換しました。現在、効果のより高い薬剤・レジメンの開発が続いており、2015年にはC型肝炎は内服薬のみでほぼ全症例が治療する時代が到来すると予測されています。
  • 日本人で多いのは「ジェノタイプ1b型・高ウイルス量」
C型肝炎ウイルスの遺伝子型は民族によって異なり、日本人ではジェノタイプ1b型・高ウイルス量の患者が多く、5割以上を占めます。しかしながら、1992年に承認されたインターフェロン(IFN)単独療法では、このジェノタイプ1b型・高ウイルス量の患者に対して、著効率は11.7%と低く、全体でも著効率は3割と、つらい治療にもかかわらず7割が無効でした。また、次に承認された、ペグ−IFN+リバビリン(RBV)併用療法でも、ジェノタイプ1b型・高ウイルス量の患者の著効率は48.8%と5割に満たなかった。しかし、2011年にDAAが登場し、IFN+RBV+プロテアーゼ阻害剤併用療法により、ジェノタイプ1b型の著効率は、初回治療例ではテラプレビルで73%、シメプレビルで88%、バニプレビルで84%と高い効果を示しました。しかし、前治療無効例に対しては、順に34%、50%、61%と徐々に増えているものの低いことが課題でした。
  • IFNフリーの経口剤が登場
日本人のC型肝炎患者の特徴として、高齢者が多いこと、副作用(とくにIFN)に敏感なこと、高齢化のために欧米より肝がんの発生頻度が高いことが挙げられます。そのため、高齢者・うつ病・IFNが使えない患者にも使える、IFNフリーの経口治療薬であるダクラタスビル(NS5A阻害剤)+アスナプレビル(NS3阻害剤)併用療法が開発され、2014年9月に両薬剤が発売されました。
これらの併用療法における著効率は、ジェノタイプ1b型のIFN治療に不適格の未治療または不耐容の患者で87.4%、IFN治療無効の患者で80.5%と、高い有効性が示されました。また、この有効性には、性別、年齢、開始時HCV-RNA量、肝硬変などの背景因子の影響はみられませんでした。有害事象については、鼻咽頭炎、頭痛、ALT増加、AST増加、発熱が多く、有害事象による投与中止例は5%でした。
  • 「前治療無効でNSSA・NS3体制変異株あり」は著効率が低い
この2剤併用経口療法の登場により、厚生労働省「科学的根拠に基づくウイルス性肝炎治療ガイドラインの構築に関する研究班C型肝炎ガイドライン」が2014年9月に改訂されました。このガイドラインの治療選択肢の患者群ごとの著効率をみると、
・IFN適格の初回・再燃例:88%
(IFN+RBV+シメプレビル3剤併用療法)
・IFN不適格の未治療/不耐容例:89%ダクラタスビル+アスナプレビル2剤併用療法)
・前治療無効でNS5A・NS3耐性変異株ありの患者:43%(IFN+RBV+シメプレビル3剤併用療法)
・前治療無効でNS5A・NS3耐性変異株なしの患者:85%(ダクラタスビル+アスナプレビル2剤併用療法)
この結果、
前治療無効でNS5A・NS3耐性変異株ありの患者では著効率が43%と低いのが現在の問題点です。
  • 内服薬のみでほぼ全症例が治癒する時代が到来
最後に、わが国で経口剤のみの臨床試験がすでに実施されているレジメンをいかに紹介します。このうち、ギリアド、アッヴィ、ブリストルの薬剤は2015年には発売される見通しです。
・NS5B阻害剤+NS5A阻害剤
(ギリアド・サイエンシズ、2014年9月申請)
・NS5B阻害剤+NS3阻害剤(アッヴィ、Phase3)
・NS5B阻害剤+NS5A阻害剤+NS3阻害剤(ブリストル・マイヤーズ、Phase3)
・NS5B阻害剤+NS3阻害剤(MSD、Phase3)
これらレジメンの治療期間は12週と短くなっています。これらの著効率は海外で95〜100%、日本でもギリアドのNS5B+NS5A阻害剤が99%、アッヴィのNS5B阻害剤+NS3阻害剤が95%と高いことから、近い将来に、
「C型肝炎は内服薬のみでほぼ全症例が治癒する時代が到来するだろう」と考えられています。

Hakui Clinic医療法人 伯雪会 はくいクリニック

〒580-0013
大阪府松原市丹南4丁目169-2
TEL 072-336-7711
FAX 072-336-7743